「デザイナーズマンション」という言葉が定着(1985年頃)してから暫くは、それがデザイナーズでない賃貸
マンションに対する差別化・競争力強化策であった。今デザイナーズマンションも増え、一般物件にもデザイナー
ズ様のものも多数見受けられるようになって、従来のデザイナーズマンションのイメージのままでは、差別化・競
争力強化の目的は薄れてしまう。
人口減、空室・空き家増等厳しくなる賃貸住宅市場に於いて、デザイナーズを謳って再び差別化・競争力強化策
とするなら、先進的企画・アイデア、空間・造形デザイン、優れた色彩感覚、機器・設備選び、素材・資材の選択
と用法等で、「快適な住居」の条件を満たした上で、例えば主婦の日常生活に徹底配慮した住まい、明るく健康的
な生活にとことん拘った住まい、ボリューム感・スケール感・開放感あるゆったりした住まい、住宅施設・設備・
機器に拘った住まい、ヨーロピアンスタイルの室内・内装の住まい、等々一般物件とは明確に異なる入居者にアピ
ールする個性・拘りをもった物件とすることが必須となってきている。